ホテルをランクアップ

tomokito2016-12-27

午前は町をブーラブラ。さして訪れたいというところがあるわけでもないので、町の端の方まで延々と散歩をしてただけ。こののんびり感がよいのです。

午後からはホテルのランクをぐぐっとあげて、昨日までの何倍かするゴージャスなホテルへ。いつも旅の後半は前半よりいいホテルにして、自分達の満足感を得るのだ。バスタブがきれーい!敷地内にプールがある!プライベートビーチも!ベッドが硬い!アメニティすげぇ!と一通りはしゃいでから、硬めのベッドでゴロゴロするという幸せ。部屋からの景色も昨日までとは違って視界が海に開けてる。

歩いて行けるところに地元の人が泳ぎに行く海があるというので、水着にパレオだけまとって行ってみた。こんな街中のこんな歩いて行けるところにこんな海があるなんてなんという贅沢。ザブンと飛び込むとすぐに色んな魚が目に飛び込んでくる。私は15分くらい泳いだだけだったけど、夫は延々と魚と戯れていた。木から海に飛び込む用の縄がぶら下がっていて、私も子供のように縄に捕まって海に飛び込もうとしたら、夫に止められた。何かあって頭でも打ったら大変だからやめてって。ブーブー、飛び込みたいよ。仕方がないので、海から帰ってホテルのプールに飛び込んだ。

今日の本は村山由佳「星々の舟」。2003年の直木賞受賞作品。1つ1つは連作短編集で、一見独立した繋がりのない話のようなんだけど、少しずつ繋がりがあって、全体で1つの家族が描かれている。軽くやさしく書かれているけど、扱っている題材は重たい。家族はそれぞれがそれぞれの舟に乗って揺られ流されながら人生を生きていく。とても好きな本だった。