クリスマスだっけ?

tomokito2015-12-24

世の中の人はクリスマスイブで浮かれポンチかもしれないが、私達は地に足ついた熟年夫婦のようなまったり温泉旅。クリスマスのウキウキ感とはほど遠いところにいる。

朝から温泉に浸かって、旅館の朝食に舌鼓を打って、昨日行けなかった霧島神宮へ。朝早い時間だったからか、人もあまりおらず、凛とした空気がとても心地よかった。電車までの時間を利用して、霧島神宮からバスで5分くらいところにある焼酎工場へ。ここの焼酎は「明るい農村」という銘柄なんだけど、個性的な名前だから居酒屋で飲んだときの焼酎ラベルの柄まですぐに思い出せる。日本酒の蔵は何度か行ったことがあるけれど、焼酎は今回が初めて。頭の中でなんとなくしか知らなかった焼酎の醸造工程がよく分かってとても面白かった。最後に焼酎をたくさん試飲できるのもよい。私達みたいな電車&バス旅の特権でもある。

そこから電車に揺られること1時間で鹿児島へ。1-2時間に1本しか電車がないのに、こんなにたくさんの地元民や学生が利用している。乗り遅れちゃったら大変だろうな。神戸市民は味わったことがない苦労だろう。鹿児島市内では大久保利通西郷隆盛の像を拝みながら、島津藩が残した別荘仙巌園や尚古集成館へ。日本の歴史に弱い私には謎だらけの単語満載だったんだけど、夫は「示現流」とか「公武合体」とかそんな摩訶不思議な言葉を1つずつ説明してくれる。自分より物知りな人って尊敬しちゃう。薩摩切り子の工場も興味深すぎてガンミ。私はモノを作る工程に惹かれるらしい。

再び電車で南下し、指宿の今日の宿へ。駅の前でクリスマスフェアを行っていたのを見て、クリスマスであることを思い出した私達。でもワインなんて買わない。ここは鹿児島なのだ。焼酎でしょう。今日の宿は食事重視。ここは、プロが選ぶ料理ランキングがかなり長い間1位だというので予約してみた。温泉や部屋はごく普通だったけど、料理は確かに美味しかった。奇をてらったものではなく、和食の王道を柔らかく優しく丁寧な味つけで。とても落ち着いた気分になった。

日本の旅もなかなかいい。歳を取った証拠かな。