「紀元」という単位

tomokito2015-07-23

朝ごはんを食べた後、ホテルを後にする。ホテルに無料送迎が付いているという話だったけど、その送迎バスが町の至るところに寄って色んな人をピックアップしていくではないか。乗ってくるのは外国人ではなく、色んな道具やずだ袋を持った労働者たち。これ、町のローカルバスですか?30分のところを1時間以上かかって到着。途上国では自分の想像を超えた色んなことが起こるのだ。

今日は飛行機でラリベラからアクスムへ移動。ここは人類発祥の地と言われていて、博物館の展示に50万年前に人類が生まれたという説明が書いてあったんだけど、人類ってそんな古い歴史があったのだっけ。博物館の展示を説明する紙がルーズリーフをちぎったもので、さらにそこには手書きの走り書き。さすがにもうちょっとちゃんとしてください、と言いたい。

これまでのエチオピア旅はそのほとんどがキリスト教にまつわるものだったんだけど、アクスムの歴史は違った。そのほとんどが紀元前、つまりキリスト教が生まれる前なのだ。紀元前ってだけで深いロマンを感じたけど、調べてみると縄文時代って16500年前とも30000年前ともいわれているらしく、実は自分たちの身近にこんな深いロマンがあったのだ。そして、紀元前のロマンに思いを馳せると同時に、何故キリスト教ではない私達まで紀元前とか紀元後という単位を使っているのかを疑問に感じる。世界が生まれた起源を0として世紀を数え始めればいいのに。

夕方はジュースやさんへ。エチオピアにカフェが多いことは前に書いたけど、この国にはジュースやさんも多く、老いも若きもみんなアボガドジュースを飲んでいる。それも、日本で飲まれているような牛乳ベースのものではなくて、おそらく水や牛乳は全く使っていないペースト状のもの。飲むというよりは食べるという感覚に近いのかもしれない。これが濃厚で美味しい。アボガドとマンゴとグアバのペーストが層状になっているミックスジュースを飲んだ後、晩ごはんを食べる程にはお腹が空かず、友達に持ってきたぼんち揚げを食べ、その後バーを2軒飲み歩いてビールっ腹になって本日の食紀行は終了。エチオピアが好きなのは、ビールの種類が多くてどれも美味しいこと。そして、今日はもうお腹がチャポチャポ。