今、生きているということ

tomokito2015-03-24

今日の朝ごはんはフルーツバーとバナナとドリップコーヒー。コーヒーやコーンスープは日本から一応持ってきたんだけど、これが結構大活躍。

昨日は宿から島の南に行ったので、今日はチャリで北方面へ。昨日の道に比べて坂が多い。ヒーヒー言いながら走っている途中、止まっていた軽トラックに石鹸工場の場所を聞いたら、まだだいぶ遠いからチャリごと軽トラックに乗っていけと言う。ヤッター!上り坂にやや疲れていた私達は迷うことなくチャリを軽トラに乗せて、一路ブーンと石鹸工場へ。このご夫婦、自分達が工場に向かっていたわけではないはずなのに、結局工場の真ん前まで連れて行ってくれた。ニューカレドニアに来てから出会う人達はみんな本当に親切であたたかい。

石鹸工場の前は小さな港になっているのだけど、どこまでも青く美しい海にクレーンが止まっている様子は、まさに今珊瑚礁が壊されている辺野古を彷彿させるものだった。辺野古に反対だということは簡単だ。でも、その代替案まで内地住民である私達が具体的に示せるのか。反対だけど具体案が示せない自分が言いようもなく歯がゆい。

お昼ごはんはコテージで作ってきたサンドイッチ。チーズとサラミを挟んだだけなんだけど、フランス系はパンもチーズもハムもめちゃくちゃ美味しいので、これだけですごく贅沢で美味しいサンドイッチになっちゃう。海辺でサンドイッチを食べ、ハーモニカでブームの「神様の宝石でできた島」を吹いて、薬師丸ひろ子の「メインテーマ」を延々と歌って、ご機嫌だった。島はいいなぁ。午後はチャリで真っ青なラグーンへ。「今まで色んな海や湖を見て来たけど、これまで見て来たどの青とも違う青だ」と言ったら、夫が「詩的だ」と呟いた。えっへん。あなたの妻は詩人なのです。青というより碧だ。

今日の夜ごはんは昨晩に続いてパスタ。今日は首都のスーパーで買っておいたオイルサーディン入りのトマトパスタ。豪華だ。2人で白ワインあけてさらに上機嫌。生きているっていいなと思って、谷川俊太郎の「生きる」を朗読した。私の人生の詩だ。読み上げながら泣けてきた。詩と目の前に広がる情景と愛する夫の組み合わせが幸せすぎるのだ。

「いま生きているということ、それはのどがかわくということ、木漏れ日がまぶしいということ、ふっと或るメロディを思い出すということ、くしゃみをすること、あなたと手をつなぐこと。」