「2つ目の窓」うーん、、、

tomokito2014-08-01

久しぶりに母と映画。楽しみにしていた河瀬直美監督の新作「2つ目の窓」を見に行ったのだけど、なんとなく消化不良な映画だった。

生と死、命をテーマにじっくりと思春期の揺れ動く心と成長を追っているのは分かるけど、前半の色んな点が後半で線にならないというか、面にならないというか、いまいち引き込まれない。監督が描きたいと思うものが何かは、映画の中に散りばめられていた点と点を自分の中で線にして理解できた気がするけど、自分で繋ぐしかなかった感じだった。フランス映画っぽいというか。「殯の森」では同じ生と死のテーマであっという間に高瀬ワールドに引き込まれて、主人公と同じように胸が痛かったり苦しかったり嬉しかったりしたけど、今回の新作では主人公2人の成長がまるで人ごとに見えてしまう遠さがあった。

ネット上での評価もあまり高くないらしい。でも、すごく良かったと思った殯の森も決してネット上の評価が高い作品ではないみたいだから、あまりネット上の評価に振り回されたくないとも思う。次に見たい映画は、メキシコの「闇のあとの光」。見れるかな。