お気に入りの動物は

tomokito2014-07-26

ここアンボセリ国立公園にはキリマンジャロを見たくてやって来た。あいにく朝から天気は曇り。1日ゲームドライブをしたり、テントサイトでくつろいだりして山の頂きを待ったけど、結局山は見えずじまい。さだまさしも「キリマンジャロの白い雪、草原の象のシルエット」って歌ってるように、ここではキリマンジャロをバックに象がたくさん見れるはずなんだけどな。

山は見えなかったけど象の大群はあちらこちらで見ることが出来た。象はファミリー単位で動くらしく、10数匹の大小色んな大きさの象が一列になって歩いたり、水たまりで水浴びしたり、砂浴びしたり、じゃれあったりしている姿は圧巻。これって本当に本物の象だよね、本当に現実の世界だよねと疑いたくなるくらいの自然の風景に何度か目をこすったくらいだ。象が草を食べるときは、足で草を押さえつつ草を鼻の先でもぎ取って、鼻の先の草を2-3回振って土や砂を落とし、それから草を食べる。おー、なんて利口なんだ。単に象の写真を撮るだけじゃなくて、象が何かをしている瞬間や絵になる風景を撮りたいと欲も増してくる。

この旅で色んな動物を見たけど、お気にいりは五万と見たシマウマだろうか。草原に馴染む色合いの茶色や灰色の動物が多い中でなんとハッキリとした主張を持った色だこと。また、その黒白の縞模様も単なる単調なストライプじゃなくて、頭から胴にかけては縦縞で、胴の途中くらいからその縦縞が横縞にうつっていくその移行具合がステキ。ぷりっとしたお尻もステキだし、凛々しい正面からの顔も好き。ケニアで売っているシマウマの置物のシマシマが全部縦縞だったりしたら、そんな本物の姿を書いとらんもんは買わない。

動物自体の数はマサイマラの方がずっと多かったし、木や森も少なくて、1日ずっとゲームドライブすると飽きちゃいそうだったので、今日は15時くらいにキャンプサイトに引き上げる。特にここのキャンプはゴージャスでコテージみたいだから、宿泊場所自体を楽しみたいのもある。この旅では主にミステリーをたくさん読んでいて、昨日までは垣根良介の「ワイルド・ソウル」、今日からは高村薫の「マークスの山」。ケニアにいるのに、本を読むとブラジルに飛んだり、日本の雪山を登ったり、脳内がいたく忙しいんだけど、ふと顔を上げると目の前にはアカシアの木の向こうに沈む太陽が見えたりして、自分が今どこで何をしているのか一瞬分からなくなる。

長いかなと思っていた7泊8日のツアーも明日で終わり。サファリ三昧なんて長すぎるかと思ったけど、意外にあっという間だった。