マサイマラの村訪問

tomokito2014-07-22

今日も朝からゲームドライブ。今日は今まで見なかったチーターやクロサイを見た。後ろから見ても横から見ても前から見てもどこから見てもかっこよかったけど、彼らから見える私達人間も同じように格好良く見えるんだろうか?

ちょうど時期的にヌーの大移動と重なっていて、あちらこちらに移動するヌーの大群を見たのだけど、彼らは今年産まれた子どもを連れてタンザニアからやって来るという。でも、ヌーにとってそこがタンザニアであろうがケニアであろうがきっとそれはどうでもいいこと。国境を越えるときに彼らの何かが変わるわけではない。草の種類が変わるわけでもない。パスポートも要らない。国境ってやつは所詮人間が地図の上で引いたものだってことを、ヌーの大移動に改めて教えてもらった気がした。アフリカの大地はどこまでも奥が深い。

午後はテント場近くのマサイマラの村を訪問。マサイマラは血を分け合う近縁、遠縁がワラで囲った1つの集落に住んでいるらしく、今日訪問した村は家長である祖父を中心に全部で108人が住んでいた。その中に15程の家が円を描くように建っていて、真ん中が遊び場。でも遊び場のどこもかしこも牛の糞だらけでなんとも言えない匂いとハエの大群。家の中には小さな窓が1つあるだけでほとんど何も見えない真っ暗な状態。試しに写真を撮ってみたら、肉眼では見えない食器や半畳ほどの炊事場や寝室の小部屋などが映ってとてもびっくりした。私達にはこんなに何も見えないのに、彼らには見えるという。全部で10畳くらいの小さな家の敷地の中には家族の寝室や炊事場の他にゲストルームや仔牛の部屋があって、彼らの生活の中で大切なものなのが何かをその間取りから読み取れる気がする。家の中にトイレはなく草むらで用を足し、紙の代わりに葉っぱを使う。毎日行う火おこしにマッチは使わず、特別な木を細い棒でこする。1人目の妻は親が決めて、2人目の妻は自分で選ぶ場合が多い。色んなことが違いすぎていてただただ彼らを尊敬する。

その後は村の人にお願いして近くの小中学校と青空市場を訪問。子ども達は授業が終わった後も自分達でテスト勉強をしていて、とても勉強熱心だった。もちろん、草むらでサッカーしたりお喋りしたりしている子ども達も。こういうところは日本と同じだ。最後に校長先生に寄付を求められたけど、途上国ではそのお金が校長のポケットに入ったり違う使途に使われたりすることが多く、私は寄付に反対。でも、もちろん子ども達の支援をしたくないわけじゃない。確かな使い道が見えないところにお金を落としたくないだけ。

サファリだけじゃなくて、その国の人達や子ども達が生活している様子を見られて良かった。