「空はつながっている」

沖縄戦から69年。日本で唯一の地上戦で20万人以上の方が亡くなり、その中には1万人以上の一般市民が含まれていたという。私達に出来ることは祈ること、そして何よりもその歴史から学ぶこと。なのに、世の中は憲法解釈の変更による集団的自衛権行使の方向に動いていて、一体日本は私達は過去から何を学んだというのだろう。

そんな中、友達の子どもの詩が平和メッセージの賞を受け、今日行われた沖縄戦戦没者追悼式で詩を朗読した。友達の許可を得て彼の詩をここに転記する。「空はつながっているのにどうしてかな。どこまでが平和でどこからがせんそうなんだろう。」こんな純粋な子ども達が、この国に生まれて良かったと思える国や社会にするのが私達の使命のはず。

「空はつながっている」 増田健琉(ますだたける


ぼくのお気に入りの場所
みどり色のしばふに
ごろんとねころぶと
そよそよとふく風がぼくをやさしくなでる
遠くでひびくアカショウビンの鳴き声
目の前ではお母さんやぎがやさしい目で
子やぎたちを見まもっている
青あおと広がるやさしい空

でも
遠くの空の下では
今でもせんそうをしている国があるんだって
ばくだんが次つぎとおとされ
なきさけびにげまわる人たち
学校にも行けない
友だちにも会えない
家族もばらばら
はい色のかなしい空

空はつながっているのに
どうしてかな
どこまでが平和で
どこからがせんそうなんだろう
どうしたら
せんそうのない
どこまでも続く青い空になれるのかな

せんそうは国と国のけんか
ぼくがお兄ちゃんと仲良くして
友だちみんなともきょう力して
お父さんとお母さんの言う事をきいて
先生の教えをしっかりまもる
そうしたら
せんそうがなくなるのかな
えがおえがお
遠くの空までつながるのかな
やさしい気もちが
平和の心が
丸い地球を
ぐるっと一周できるかな

まだ子どものぼく
いのる事しかできない
どうか
せかい中の子どもたちみんなが
学校に行けますように
友だちとあそべますように
にこにこわらって
家族でごはんが食べれますように
夜になったら
すてきなゆめが見れますように
しあわせでありますように
いつか友だちになれますように

白い雲
ぼくの平和のねがいをのせて
この地球をぐるっとまわって
青い空にそめてきて
きっと
せかいは手をつなぎ合える
青い空の下で話し合える
えがおえがおでわかり合える
思いやりの心でつうじ合える
分け合う心でいたわり合える
平和をねがう心で地球はうるおえる

だから
ここに
こんなにきれいな花がさくんだ
だから
こんなに
ぼくの上に
青い空が広がっているんだ