あなたがもしも総理大臣だったら?

数年ぶりに小学校で授業。6年生って結構な大人だけど、でもまだ小学生。その大人と子どもの間の曖昧さが想像しきれず、昨日の夜からちょっぴり緊張していた。

授業の最初にひもを使った3つの質問。ひもの手前の一番端っこが「はい」、向こうの端っこが「いいえ」で自分の意見を表してもらうというもの。1番目の質問が「勉強は好きですか?」2番目の質問は「夢がありますか?」3番目の質問が「世界が平和になることは可能だと思いますか?」この3つの質問を用意したのは、自分が最後に子ども達に伝えたい3つのことに持っていくため。子ども達がひものどの辺りに陣取ったかを見ながら、その理由や具体的な夢や方法を聞いたりしながら、自分の緊張もときほぐす。

友達に教えてもらったスペイン語クイズをしたり、写真の一部を隠したクイズをしたり、民族衣装を紹介したり、みんなが退屈しないように心がけたけど、1時間を超える授業だとどうしても途中が間延びしてしまう。ここが今日の反省点。

後半は、「あなたがもしも総理大臣だったら?」というお題で、6つの項目(教育、保健衛生、水道整備、環境問題、経済問題、道路整備)の優先順位をつけてもらうワーク。最初は1人で、その後はグループで話し合ってから発表会をしたんだけど、先生も子ども達もみんなすごく一生懸命。話し合いながら「どれも全部大事やん!」という子どもの声も。このワークは正解があるわけじゃないけど、病院を1番にしたって清潔な水がないと感染症はなくならいとか、病院があっても教育がなかったらお医者さんが育たないかもしれないとか、道路がなかったら病人を緊急輸送することができないとか、実は全ての問題が相互に繋がってるんだってことに気付いてもらうことが大事だと思う。あと、教育に携わる人間として嬉しかったのは、緊急性が低いと思われがちな教育の大切さをこんな言葉で表してくれた子どもがいたこと。「教育がしっかりしてないと、国を支える世代があほばっかりになってしまう。そしたら、貧困から出られない気がする。」それ、それ、そこに気付いてくれて嬉しい。

最後の方は伝えたいことがたくさんありすぎて、言葉があふれて止まらなくなりそうだった。子ども達が発表してくれたように、私も、日本の次世代を担う子ども達に向き合える大人でありたい。