安宿&余島みたいなところ

tomokito2014-04-20

昨日はあんなにうるさかった6時のエーデルワイス。今日はなんと聞こえず、朝ごはんギリギリまで寝てた。人間の慣れってやつは怖い。そして私という人間の順応性も。今朝の米川の温度はマイナス1度。寒い。寒すぎる。関西にいたときのポカポカ陽気が嘘のようで、なかなかシュラフから出られない。

でもこの寒さがあってこその桜。そう、今の東北には桜と梅があちらこちらに咲いている。米川から南三陸に車で向かう道中は北上川沿いに咲く桜や山の中にチラホラと咲く山桜のお花見コースだ。贅沢だ。

今日は、昨日と異なる仮設で同じように傾聴のボランティア。こちらは以前住んでいた集落の人達がかたまって住んでいるというせいか、比較的人が外にたくさん出ている気がする。さらに今日は東京から来たマジシャンとバルーンアートの芸人がショーをするというので、余計に人がたくさん。地元の獅子舞の祭りもあったりして賑やかで良い。色々苦労がたくさんあっても、老若男女地元を愛すという空気感が良い。

昨日今日と仮設でボランティアをして、津波の話をする人が多いことに驚いた。3年が経ち、やっとそのときの話を口に出来るようになったのかもしれない。今日は一緒に遊んでいた子どもに「ねぇねぇ、なんで頭がそんなにぐちゃぐちゃなの?」と聞かれた。子どもは正直だ。でも、いきがって「ぐちゃぐちゃなんじゃなくて、これはオシャレなのだ」と見栄をはる私。そういえばボランティア仲間のおじちゃんにも言われた。「プライベートな質問かもしれないけど、その髪地毛?」

いつものように活動の帰りに温泉に寄り、ベースに帰って晩ごはんを手伝ってから晩ごはんをいただき、夜はお酒を飲みながらのトランプ。今日は東京のキャリアウーマンさんが帰って、山形から30代女性が1人やって来て全部で5人。またまたトランプでセブンブリッジ。麻雀にも近いというこのゲーム、私がなかなかに強く1位連発。ふふふ、勝負師なのだ。

ベースでこうやって色んな地方からやって来た老若男女が集まって夜な夜な遊んだり飲んだり語ったりしていると、ここが海外のバックパッカー宿かと思うことがある。アジアやヨーロッパの安宿もこんな感じだった。または余島のワークキャンプ的要素も強い。みんなでごはんの準備をして、お洗いはじゃんけんかビンゴで決める。そしてこれが盛り上がる。ごはんの後の分かち合いの時間も余島の匂いがプンプンだ。余島や安宿、私の人生を象徴する要素がたくさん詰まってるから、私はここがここちよいのかもしれない。