使命に沿う

tomokito2014-04-14

夫の同僚を我が家に招待して送別会。夫の中高時代の先輩で現在の職場の同僚だった方なのだけど、3月で学校を退職し、明日から福島に旅立つことになっている。安定した地位や収入や仕事を求める人が多い世の中で、こうやって安定を捨ててでも自分の使命に従って生きているところに深く共感し尊敬する。

この先生、高校3年生のときに阪神・淡路大震災が起こったという。そんな中、被災者でもある先生方が未来を築く子ども達のために自分の町を守り伝えたいという熱意を持って誠心誠意生徒達をサポートする姿を見て、自分が何のためにこの学校で学んでいるかを考えるきっかけとなり、教員の道を志すようになった。そしてそのときの先生と福島で被災しながらも全力で子ども達の教育に取り組んでいる今の福島の先生達の姿が重なり、こういうときのために自分は教師になったのだと思うように至ったと。こういう先生こそこれからを担う次世代を育てるロールモデルのような教員であって欲しいと思うけれど、場所が神戸でなく福島、学校でなく非営利の団体になるだけなんだと思って、遠くから強く応援したいと思う。

その方の言葉。「僕はお医者さんではありません。病気やケガを治すことはできません。原発事故を収束させる、科学者や技術者でもありません。ただ僕は、20年近く子どもたちの教育に携わってきたので、子どもたちのことであれば、少しはお役に立てるかもしれない。そういう思いで、福島に行きます。」関西に帰ってくることは今の時点では考えていない。ある意味福島に骨をうずめる覚悟で行くのだと仰っていた。

私も明日からまた自分の使命を見直して頑張ろうと思える。