「ペコロスの母に会いに行く」

ベルサッサで仕事を終え、昼休みの間に買っていたチケットを握りしめ、ダッシュで映画館へ。1週間限定でやっている映画「ペコロスの母に会いに行く」を見るのだ。この映画は何ヶ月か前に上映していたときから気になっていたのに見そびれてしまったんだけど、キネマ旬報の邦画ナンバー1に選ばれて現在リバイバル中のもの。

映画の広告では、禿げた息子とぼけた母の介護喜劇映画とうたわれていたけど、そのうたい文句どおり、笑いあり涙ありで心がほっこりあったまった。もちろん、現実の介護はもっとシビアなこともあるけど、映画の中のおばあちゃんとぼけていったときの私の祖母が何度も重なった。ショートサービスに行きたくないとだだをこねていたこととか、昔の自分と今の自分が交錯してしまったこととか、時には祖母を思い出して涙ぐみ、時には映画の中のおばあちゃんや家族の気持ちに触れて涙ぐんだ。なんだろう、人間ってやつは。時々意固地で優しくなれない自分に嫌気がさすのに、どこまでも優しくてあったかい心を持っている。

ほっこりした気分でチャリに乗って実家に行き、ローストビーフを食べた。

http://www.youtube.com/watch?v=luCu0wMHCVQ:MOVIE