棺にいれてください

祖母火葬の日。

母から教えてもらったのだけど、祖母は92歳くらいのときに「私が死んだらこれを棺にいれてください」と書いた箱を用意していて、祖母の母が作ってくれたマフラーと薬専学校時代の角帽、ヨーロッパを旅したときの思い出ノートを用意していたらしい。さらに、自分の遺影用の写真も。棺には祖母が大好きだった森永キャラメルも入れられたという。愛情がいっぱいにつまったマフラーに思い出のつまった旅ノートと学生時代の帽子、それに大好きなキャラメルで、おばあちゃんは幸せに天国に行ける気がする。

天国にはおじいちゃんも薬専時代の友達もヨーロッパに一緒に行った友達もいるから迷わずたどり着けると思うけど、もしも迷ったときは電話してね。