タイムスリップしたような

tomokito2013-12-25

一応、メリークリスマス。

ここヒヴァは町全体が外壁と内壁に包まれていて、歩いているだけでうっとりする。タイムスリップしたみたいというか、なんというか、内壁の中に入るともうそこは別世界。アラビアロレンスなのだ。ステキすぎる。モスクにはミナレットと呼ばれる礼拝時間を知らせる塔があるのだけど、ヒヴァには作りかけのミナレットがあって、その色合いやタイルの模様がとてつもなく美しい。私達すっかりこの町が気に入ってしまった。この町で最も高いというミナレットを登ったのだけど、狭く暗く細い階段を降りるのに太ももの筋肉を使ったせいで、2人共その後太ももがワナワナして大変。でも塔の上から見る町は、どこまでも続く茶色の中にぽつんぽつんとモスクの頭の青色が目立っていて神秘的だった。

内壁を出て、町を散策していたら、地元の大人や学生がサッカーをしているフットサルコートを発見。サッカー少年な夫はそこに入って行って、チームに入れてもらい、一緒にサッカーをして走り回っていた。サッカーって言葉を越えてすぐに通じ合えるところがいい。そしてそんなスポーツであることが羨ましい。

今日は夜飛行機で首都タシケントまで帰るので、ヒヴァの町から空港のあるウルゲンチまで30分くらいかけてミニバスで行き、そこから別のミニバスで空港まで行く予定だった。でもウルゲンチまで行くミニバスの運転手さんが、最後のお客さんが私達2人になったからと普通のタクシーでは考えられない安い値段でそのまま空港まで連れて行ってくれた。予定よりあまりにも早く空港に着いたので、自分達で空港待合室の電気をつけるという滅茶ぶり。電車や車でここまでやってきた道のりも、飛行機に乗れば1時間ちょっとでひとっ飛び。1週間ぶりに帰ってくる首都はなんだかとても都会に見えた。

夜、タシケントのホテル近くのパブに行ったのだけど、日本より高いビールの値段に驚いて退散し、結局ホテルのバーでビールとか。旅も終わりに近づいてきてしまった。そして今読んでいる宮本輝「オレンジの壺」が面白い。