いのちの石碑プロジェクト

tomokito2013-09-11

ニューヨークのテロから12年、東日本大震災から2年半。国はどこであっても、哀しみにくれる人々の思いを忘れないでいたい。

今日の毎日新聞社会面に載っていた女川の中学3年生70人がみんなで考えたという石碑に心を揺り動かされたので、是非ここに記しておきたい。2年前に女川中学校に入学した生徒達が毎週3回社会の時間で津波対策を勉強するようになり、中学2年生になると生徒達の中から、津波到達点を後世に伝える「いのちの石碑プロジェクト」のアイデアが生まれてきたという。町の沿岸部全21集落の津波到達地点に、千年後にも残る石碑を1つずつ建てていく計画だそうだ。3年生になった全員の案を基にできたという碑文がこちら。

東日本大震災で、多くの人々の尊い命が失われました。
地震後に起きた大津波によって、ふるさとは飲み込まれ、かけがえのないたくさんの宝物が奪われました。
「これから生まれてくる人たちに、あの悲しみを、あの苦しみを、再びあわせたくない!!」
その願いで、「千年後の命を守る」ための対策案として、1.非常時に助け合うため普段からの絆を強くする。2.高台にまちを作り、避難路を整備する。3.震災の記録を後世に残す。を合い言葉に、私たちはこの石碑を建てました。
ここは、津波が到達した地点なので、絶対に移動させないでください。
もし、大きな地震が来たら、この石碑よりも上へ逃げてください。
逃げない人がいても、無理やりにでも連れ出してください。
家に戻ろうとしてしている人がいれば、絶対に引き止めて下さい。
今、女川町は、どうなっていますか?
悲しみで涙を流す人が少しでも減り、笑顔あふれる町になっていることを祈り、そして信じています。

         2014年3月 女川中学卒業生一同

女川中学のみなさん、前向きな気持ちと将来への思いやりを私達にもシェアしてくれてありがとう。