こんな感じでボランティアしてます

tomokito2013-07-29

ここでの毎日の流れは、こんな感じだ。

朝6時:町内放送でエーデルワイスが流れる。雑魚寝している女子部屋の隣に放送塔があるので、けたたましく流れる。その放送で起きる人、そこから二度寝に入る人(私)、めいめいがのそのそと起き出す。
6時45分:朝食。私は寝起きが悪いので、7時過ぎから。朝晩は米川の地元の方が交代でご飯を作って下さる。朝ごはんの後、2升くらい炊かれた白飯にお漬物とか梅干しとかを入れて昼食用のおにぎりを作る。
7時40分:米川ベース出発。
8時半:南三陸ボランティアセンターブリーフィング後、それぞれの活動場所に出発。
9時-12時:午前の活動。
13時-15時:午後の活動。
15時-16時くらい:南三陸ボラセンに戻って活動報告。
17時くらい:米川ベースに帰る途中の温泉へ。
18時15分:晩ごはん。ベースのスタッフが週に2-3回買い出しをして、冷蔵庫にあるものを見て担当の地元の方が晩ごはんを作って下さる。
19時くらい:ビンゴかじゃんけんでお洗い当番決定。
19時半:分かち合い。それぞれの活動と活動を通して感じたことをみんなで共有。
20時-23時:食堂でトランプしたり人狼ゲームしたり飲んだり喋ったり歌ったりギター弾いたり。
23時:消灯。

今日は農業支援ということで、畑の整備。畑だったところの土を整備し、埋もれている水路を掘り起こし、周りの草を刈る。延々と力作業で暑くなり、来ていた長袖のジャケットを脱いだら、バッチリTシャツ焼けしてしまった。既に大きな瓦礫は取り除かれていたのだけど、土を掘り起こすと、飲みかけのペットボトルや片方だけの靴、バンパーの一部、アルバムのリングなど色んなものが出てきた。心がぎゅうっと痛んだ。

昨日の牡蠣作業をしたときも思ったけど、食べ物をいただくということに対する感謝の気持ちを忘れないでいたいと改めて思う。毎日食べる食材が私の口に運ばれるまでには、たくさんの人の時間と苦労と労力と想いが詰まっている。スーパーでものを買うときには、いつもその後ろにある手間暇かけられた時間と人々に感謝していただきたい。この畑も、まだ野菜や果物が植えられたわけではないし、何かを植える状態にするまでにはまだ何工程かやらなきゃいけないことがあるだろう。植えるという段階に至るまでにも何十という人の力とたくさんの時間がかかっているし、これからもかかるだろう。いつかこの畑で野菜が取れる日が来ますようにと願いながら、1日活動した。

信じられないくらいどこまでも広く残された一面の跡地を見て、そこでほんの少しだけ手伝いをさせてもらって、毎日抱えきれないくらいたくさんのことを考えさせられている。2年半かかってしまったけど、自分の目で見て良かった。ひとごとではなく、自分にできる復興を今まで以上に考えたい。

夜は何百曲という歌謡曲が載っているギター雑誌の歌を片っ端から弾く。私と同じ4泊5日の予定で東京から来ている女子校生4人のリクエストに応えようとすると弾けない曲もたくさんあったのだけど、みんなが楽しそうに歌ってくれて私も楽しかった。今まだ17歳という彼女たち。今ここで経験していることが彼らの人生の大きな一部になっていくんだろう。