もっと地に足のついた生き方をしなくていいのか?

今日は友達のお母さんとそのお母さんの友達が職場の食堂にランチに来てくれたので、一緒に昼ごはん。45分しかないから1分でも無駄にしまいと、チャイムがなり始めると同時に急いで階段を駆け下りた。

友達は十数年前に事故で他界しており、既にこの世にはいない。でも、7月の命日と年末にお墓参りに行くときに彼の実家に寄るのが年間行事になっていて、最近私は行けていないけど、年末は彼の仲間やその家族が家に集い大忘年会をするのが恒例になっている。結婚の報告をしたときには本当に心から喜んでくれて、私達2人を家に招待してくれたり、ステキなワイングラスをプレゼントしてくれたりして、人生の節目節目には必ず会いに行く大切な存在だ。

今日みんなで話をしていて思い出したのだけど、私がグアテマラから帰ってきて次にカンボジアで働くことを決めたとき、彼のお父さんが私にこう言った。「もっと地に足ついた生き方をしなくていいのか?将来家族を持つとか、結婚するとか、そういうことを視野に入れて、仕事を選択しなくていいのか?トモコの人生は楽しみだけど不安だ。」そのときは、自分が望むキャリアを確立することにとにかく躍起になっていて、結婚はどちらかというとしたくないと思っていたし、家族を持つなんて想像もできなかった。でも、自分の息子を亡くしたお父さんが私の生死を気にしているということが伝わってきて、ことあるごとにお父さんの言葉を反芻していたような気がする。

お父さんとお母さんのことを「ちょっと歳の離れた尊敬できる友達」と言うのは失礼かな?