モンゴル7日目

tomokito2012-07-28

モンゴル最終日。

昨日泊まった宿は1人1000円もかからなかった。さすがバックパッカー宿。昨日宿まで送ってくれた上司が、トタン宿の入口のみすぼらしさに「ここ?ホントにここ?」と何度も聞き返し、ちゃんとドアを開けて宿であることを見せるまで半信半疑な顔をしていた。朝、泊まっていた宿の裏にあるチベット寺にお散歩したりして、最後のモンゴルをのんびり過ごす。

北京までは2時間ちょっと。北京で2時間半くらい待って、関空まで3時間。モンゴルって意外に近いのだ。帰り道、幸田文の「父・こんなこと」を読んだのだけど、古い文体の上、字がこの上なく小っちゃくて読みにくかったけど、とてもいい本だった。真っ正面から父の死と向き合い、自分の中の葛藤と戦い、弱っていく父のそばに拳分くらいだけ距離を置いて寄り添っていく。

父はもうじき死ぬという気もちと、かならず死なないという気もちと、相反する二ツがどっちも決定的な威圧を以て、しょっちゅう入り乱れ、どうかするとそれは眼前のことでなくて数年後の予想のようにもおもわれる。

関空に着き、夫の希望でおそばを食べ(私は断然おうどん派)、三宮でマッサージに行き、小走りで帰って柔道の決勝を見た。ただいま、にっぽん。