モンゴル5日目

tomokito2012-07-26

乗馬4日目、モンゴル5日目。体には青あざが増えてきて、全身バキバキの筋肉痛で、夫のお尻がずるっとむけかけているので、今日は午前中だけ軽く馬に乗って、午後はまったり過ごすことにする。

今回の旅は馬に乗ることだけじゃなくて、のんびりすることも目的だったので、午後は歩いて近くの岡に登り、草原に寝っ転がって本読みとか。日本で過ごしていると仕事も遊びも大忙しでゆっくり本を読む暇もないから、こうやって自然に囲まれてゴロゴロしながら本が読めるだけでも幸せ。さらに2人で旅をしていると、1人旅のときと違って持ってきた本を共有できるので2倍楽しめる。今回は7冊持ってきて、今日で5冊を読み終えた。川上弘美「蛇を踏む」は妄想が暴走した本だった。小島信夫アメリカン・スクール」は戦争と女とふがいない自分の交錯が面白い。アガサクリスティ「招かれざる客」は読みながら裏の裏を読もうとしたけどさらにその裏をつかれた。種田山頭火山頭火随筆集」は今ここで読むには幸せすぎる。山田詠美「蝶々の纏足・風葬の教室」は言葉がそれしかないというところに潜り込んでいてドンピシャに良い。

私は、我がままな二つの念願を抱いている。生きている間は出来るだけ感情を偽らずに生きたい。これが第一の念願である。言ひかへれば、好きなものを好きといひ、嫌ひなものを嫌ひといひたい。やりたい事をやって、したくない事をしないやうになりたいのである。そして第二の念願は、死ぬる時は端的に死にたい。俗にいふ「コロリ往生」を遂げることである。
種田山頭火山頭火随筆集」より)