ユーコン川7日目

tomokito2011-07-24

  • 本日走行距離:20km
  • 全走行距離:312km
  • 残り:0km

夫が日の出の頃にカヌーを漕ぎたい!というので、朝一番で起こしてもらうことに。午前4時、夫に起こされ薄白い空が明け始めた川べりへ。ちょっと寒い。そして何よりも眠い。確かに幻想的で美しいけど、睡魔に勝てず、そのままテントに戻り、30分したら起こして、、、と言いながら寝てしまう。そしてやっぱりこの私が30分後に起きれるはずもなく、夫の夢見た早朝カヌーは次回へのおあずけとなった。夫よ、すまぬ。

せめて今日は早めに出発しようということで、朝ごはんを食べずに出発し、しばらく漕いでから浅瀬にカヌーをつけて朝ごはん。こんななんてことのない時間がもうすぐ終わってしまうということが切ない。漕ぐことが楽しくて、でも着いてしまうのが切なくて、流れに身を任せてユラユラしながら流れる。今日も懐メロをたくさん歌って、カヌーの上で何故か「贈る言葉」をハーモニカで吹いたりして、釣り糸を垂れた。

11時過ぎに最終目的地のリトルサーモンに到着。あぁ、着いてしまった。でも、何よりも無事に元気に帰って来れたことがなにより。カナダ人達も後から到着して、再会を祝福する。彼らはこの数日の間に、2度も熊を見たんだそうだ。会いたくはなかったけど、遠目に見てみたかった気もする。ま、今だから言えるんだけどさ。

カヌーのレンタル会社に迎えに来てもらい、3時間程でホワイトホースに戻る。人口1万5千人という小さな町のはずなのに、見るもの全てが新しい。看板とかレストランとか信号とか車とか。町はこんなにも色んな人工物であふれていたんだっけ。ホテルに戻って、1週間ぶりのシャワー。体がキュキキュキいうまでタオルでこする。気持ちいい。夜は、町一番という噂のレストランで、仲良くなった2組のカナダ人夫婦と待ち合わせて晩ごはん。生まれて初めてバイソンのステーキを食べてみたけど、何も言われなければ牛肉のステーキみたい。みんなでビールを飲んで、ここちよくほろ酔い気分になって、いつかの再会を誓う。大自然の川の上では、人に出会うより自然を堪能して、人に会わない時間を楽しみたいと思うけど、こんな気持ちのいい人たちだったら何度でも出会いたかったし、実際再会を繰り返してとても楽しかった。

サンキュー、ユーコン。また会う日まで。

  • 朝ごはん:ソーセージ&レタス&キュウリ&ピタサンド
  • 昼ごはん:クラムチャウダー、ベーグル