24年間の「おはよう」

tomokito2011-06-02

出張で日帰り豊岡へ。

行きの電車の中で読んでいた「コウノトリ、再び」という本に、40年ほどコウノトリ保護に携わっている方の話が書いてあった。

「負け惜しみではないけれど、卵を産んで、それがヒナには孵らなくても、次の日の朝『おはよう』って行くと、またそこでコウノトリたちは頑張っている。すると、今年がだめでも来年に期待しようと思うんですよ。

20代で保護センターのコウノトリ飼育員となってから、コウノトリの人工孵化に成功するまでの期間が24年。「諦めない」って言葉で言うのは簡単だけど、24年間も諦めない気持ちを持ち続けていられたということが、ただただ尊敬に値する。「おはよう」が365日×24年だからね、半端な数じゃない。

そんなこんなで、この仕事に関わるときは「頑張りましょう」なんて簡単に言えなくて、ちょっと背筋がピンと伸びる。