戻ってイスタンブール

tomokito2011-01-04

朝起きると、イスタンブールは今日も曇り。まだ、この町で一度も晴れ間を見ていない。おてんとさーん。

今日は朝からメインスポット巡りで、まずはコンスタンティヌス1世時に作られて以来、幾度となくその形を変えているアヤソフィアへ。元はギリシア正教の大聖堂だったのだけれど、コンスタンティノープル陥落と共にイスラム寺院に変えられたのだ。ちょうどこのトルコの旅に、義弟おすすめの塩野七生「コンスタンティノープルの陥落」を持ってきて読んでいたので、感慨もひとしお。本の描写から鮮明に浮かびあるコンスタンティノープルを陥落したスルタン、マホメッド2世の戦いぶりが脳裏に焼き付いているので、なんとも言えない興奮。ガイドブックを読んでも、それは事実としての歴史を辿るに過ぎないけれど、こうした歴史小説で読むと、当時まさに動いていた生きた歴史と目の前の風景が合わさって、決して単なる事実ではない風景がそこに広がるように感じられるから不思議。さらにその隣にあるブルーモスクの美しいこと。青、という一言では言い表せないなんとも言えない深さと淡さがあいまった美しい青だった。文様にも惚れた。タイルって素敵。このブルーモスクのタイルを一面に張り巡らせたトイレはさぞかしい居心地が良いことだろう。なんでトイレなんかは分からないけど、タイルってなんかトイレじゃない?

大当たりの地元食堂でトルコ料理に舌鼓を打ってから、2回目のグランドバザールへ。ほんのちょっと寄る予定が滞在時間は2時間をすぎ、夫も退屈しのぎにあれやこれや。だってだって、トルコのお皿ってめちゃくちゃかわいいんだもん。ピアスだっていっぱいあし、布だってランプだってガラスだって石けんだって、どれもこれも欲しくなっちゃって、前に進めないさー。

それにしてもイスタンブール寒し。貼るカイロが役立ってます。