当たり前だと感じられる世の中に

今日は横浜で働くホンジュラス隊員と再会。「花粉症で声がおかまちゃんなんです」と聞いていたけど、ホントだ!でもそんな花粉の嵐の中、わざわざ時間を作ってくれてグラシアス。みんながそれぞれの地で頑張っている様子は、私のエネルギーにもなる。

午後は、障がいやジェンダー、文化や宗教、貧困などの要因で教育から阻害されている子ども達をいかに教育に取り込むかという「インクルーシブ教育」のセミナーに参加。シンポジウムで、2歳で両目の視力を失った方の話があったのだけど、地方都市では前例がないから盲学校に行くように指導されたのが、大阪では教育委員会や学校の理解があり、普通学級に通うことが可能だったんだそうだ。中学校の先生は、黒板を音読すること、指示語を使わないことなどを徹底してくれ、さらに「視覚障害者にとって分かりやすい授業は、みんなに分かりやすいはずだ」という姿勢で教えてくれたという。小中高の学校間で引き継ぎがなされていたことや、教師の熱意や連携、点字に対する行政の支援など、自分が日本で受けた経験が途上国でも導入されるよう、今はNPO法人を立ち上げて活躍しておられる。日本の学校や行政やこの方の姿勢に感銘を受けたけど、でもそうじゃなくて、それが当たり前の世の中になるべきなのかもしれない。

セミナーを終え、品川から神戸に帰る新幹線に飛び乗ったつもりが「長らくのご乗車お疲れ様でした」とのアナウンス。そして到着したのは東京駅。まじですか?自分のバカッぷりに笑けて、とりあえず東京駅でお弁当を買ってみたり。品川-東京間が短いから良かったけど、大変なことになりかねないとこだった。ま、せっかくだから、飲み会のネタにでもするか。