震災15年

tomokito2010-01-17

1月17日。阪神・淡路大震災から今年で15年目。節目の年に神戸にいるってことは、神戸が何かを私に伝えようとしているってことだ、きっと。朝5時に起き、追悼行事が行われる東遊園地へ。

朝一の外は真っ暗。風が冷たく頬にあたる。車が動き出し、人もちらほら。ジョギングしている人、犬の散歩をしている人、朝帰りの人、酔っ払い、15年前の今日もこんなんだったんだろかと考えながら歩く。駅に向かう途中、15年前震災でビルがぽっきり折れて道を塞いだ道を通り、あり得ない光景を写真で目にしたときの恐怖を思い出す。三宮駅。今はすっかりきれいなビルになっているけれど、ここもつぶれていた。隣のビルも下の階がぺしゃんこになっていた。そごうも、センター街も、市役所も。今は全てきれいになっている家から東遊園地までの道は、15年の復旧を如実に表している。

東遊園地は、震災が起こった5時46分を分かち合おうとする人たちでいっぱいだった。地面には竹に灯されたロウソクが1995.1.17をかたどっている。5時46分、黙祷。涙をこらえる人。涙をぬぐう人。遠くを見つめる人。強く手を握り合う人。祈る人。こんなに多くの人がいるのに、物音1つしない静まり返った静寂。それぞれのこらえきれない気持ちが胸の奥の方から出てきているんだろう。静けさの中に、人々のうごめく気持ちが伝わってくる。私も目をつぶって祈る。

15年。1つの節目だけど、通過点に過ぎない。神戸は私の原点、そして帰ってくるところ。