町で一番安い宿から一番高い宿へ

tomokito2009-10-31

朝早く宿に帰ったら、ドミトリーの部屋に5人の男が全員パンツ一丁で寝ていた。トランクスじゃない旅人もいて、思わずその光景を写真に収めようかとも思ったけど、一応みんなの人生を尊重するために断念。

ちょっとでも寝ちゃうと、今日1日この宿でゴロゴロしちゃうことは目に見えているので、一睡もすることなくタイロナ国立公園へ出発。ここは、コロンビアを旅した複数の友人がおすすめと言っていたところだったので、どうしても行きたかったのだ。サンタマルタから1時間強ローカルバスに乗り国立公園の入り口に到着。カルタヘナの情報ノートには、入場料を払わずに入る方法も記されていたけど、社会人パッカーなのでそんなことはいたしません。宿でビールが25回くらい飲めちゃいそうな金額を支払って、さらにジープで10分。そこからは1時間弱歩いて最初の海岸へ到着する。気がつけば、ジープが一緒になったアルゼンチン人カップル、コロンビア人の女の子2人、コロンビア山男1人、私の合計6人一緒に行動することになり、なんだか修学旅行のような楽しい小旅行となった。

最初の海岸は、波が高いので遊泳禁止なんだけど、最初の看板には「遊泳禁止」と書いてあるのに、その次の看板には「この海では200人以上の人が溺れて死んでいます。海に入る前に考えましょう」と書いてあるところが、ラテン。一貫性がない。どんどん国立公園を奥に進んでいくと、どんどん海がきれいになっていく。たいていの旅人はこの国立公園内こにテントを張ったり、ハンモックを借りたりして、キャンプするのだけど、私は姉家族との待ち合わせがあるので泣く泣く日帰りで帰って来た。「後ろ髪をひかれる」という表現は、きっとこういうときに使う。

夕方宿に戻り、荷物をピックアップして、町で一番安い宿から町で一番高い宿へ。今日は姉家族がやって来るので、ちょっとリッチなリゾートホテルへ移動するのだ。ダニのいそうなドミトリーベットから、真っ白なシーツのふかふかベッドへ。昼ごはんを抜いてまで、夜のビュッフェに備える。人生、色んなギャップがあってこそ楽しいはずだ。