部屋が臭いことなんて

tomokito2009-10-29

昨日は、Lonely Planetに載っている旧市街の安宿に泊まったのだけど、1人旅が好きなくせに、1人だと寂しい、ややこしい私。昨日見つけたドミトリーのある安宿に移る。ここは、男女共同の4人1部屋のドミがあるのだけど、部屋に入るとなんか臭い。男3人だからかと思いきや、なんと彼ら、アメリカやイギリスからやって来たライダー達だった。どうりであり得ない程の荷物があるわけだ。3人とも自分の愛車でアメリカから中米をバイクで旅し、パナマから船に乗ってコロンビアに入ってきたところだと言う。ロマンがあっていいね。話を聞いているだけでワクワクしてきて、部屋が臭いことはあっという間に帳消しとなった。

午後は町の外れにある要塞で昼寝とか。昼寝は仕事をしていない人の特権だから、ここちよい風に吹かれて眠りを風になびかせる。さらに昼寝の後は、田辺聖子の「小倉百人一首」。こう見えても私、小学生時代百人一首にはまっていて、母が吹き込んでくれた練習テープで毎日百人一首を練習していたマニアック娘なのだ。当時は句の意味や美しさ、句に込められた秘話なんて知らなかったけど、こうやって改めて読み返してみると新しい発見があり、また日本語の深さとその美しさに共感することしきり。今回持ってきたBRUTUSの特集も「美しい言葉」だったことも相まって、この旅で改めて日本語の美しさを再確認した。自分の母国語に誇りを持つことは、自分自身に誇りを持つこととある意味同義ではないだろうか。

夜は宿でコロンビアビール。