1%を無視出来ない難しさ

tomokito2009-10-28

今日から、フラフラ1人旅。まずは、世界遺産の街カルタヘナへGO。ここはヨーロッパの古い町並みが城壁と共に残っていて、とてもかわいらしい町。海の香りが中世の町に漂っていて、夜ライトアップされた通りを歩くと、場所も時代もどこか遠くへタイムスリップしたような気分になる。

昼過ぎに、街角のバーでイラン対コロンビアのサッカー観戦。サッカー好きなのはどのラテン国も同じ。バーでビールを飲んでいる人も、通りすがりの人も、みんな雄叫びをあげていて、TVじゃなくてそんな人々を眺めているのが面白かった。ふらっと入ったそのバーには、まねき猫とマリア像が並べて置かれていて、その妙な組み合わせがなんかおかしい。

一方で、そんな観光化された町には、娼婦と思われる女性がたくさん。安宿のある地区のストリートにはものすごく短いスカートをはいたお姉ちゃんや、ややラリってるお姉ちゃんが徘徊している。どんな町にも表と裏があって、その裏の部分を垣間見たときはちょっとドキッとする。

夕方から夜にかけて、町の公園でぼーっとしていたら、隣にいたコロンビア人が話しかけてきた。アンドレスと名乗る彼は、カルタヘナでビジネスの勉強をしている大学生だと言う。しばらく色んな話をしていて、今からサルサバーで一緒に飲もうという話になったのだけど、丁重に断ったところ、私が彼を信用していないということを不満に感じた彼が、自分のポケットや洋服やカバンを全部あけて「僕は怪しいものなんかじゃない!単にあなたと仲良くなりたいだけだ!」と悲しい顔をした。こういうのって難しい。多分、きっと、本当に優しいコロンビア人なんだろう。そう思いたい。でも、もしかしてそうじゃないかもしれないという不安が1%でもあれば、やっぱり一緒には行けないわけで。1%を無視出来ない難しさに悩む。

夜もなんとなく蒸し暑い。