ギアナ高地

tomokito2009-10-18

朝の5時頃バス停に着き、半額近くに値を下げてくれたタクシーで目的の宿へ。ここは友達お勧めの宿で、この宿が扱っているエンジェルの滝ツアーに今日から2泊3日で参加することにしているのだ。宿にあるハンモックで仮眠し、宿の主人であるドイツ人がサービスしてくれた朝食をご馳走になり、同じツアーに参加するとても感じのいいデンマークカップルと一緒に出発。ここシウダード・ボリーバルから6人乗りの小型セスナ機に乗り、まずカナイマという町に向かう。

私がずっと来たかったこのギアナ高地一帯は世界遺産にも指定されている自然保護地区。6人乗りの小さなセスナは3畳あるかないかの小ささでちょっと不安になったけど、上から眺める壮大な景色に圧倒され、そんな不安はすっかりかき消された。森や川や湖や道、自然がうごめいている感じが上空から感じられた。ウォーイ!

今日はボートで川をのぼり、滝まで泳いだり、滝の裏を歩いたり。激しく流れ落ちる滝のしぶきがここちよい。明日で26歳というベネズエラ人が、早速ロマンチックな愛の文句を並べて、くどいてきた。あー、ラテン世界に戻ってきたのね。日本人にはないこの早さと押しとロマンチックさ。日本人とラテン人の良いところを足して2で割りたいかも。

夜は、今日一緒に滝に行ったロシア人Marksと飲む。彼の英語は聞き取りにくく、時々意味が分からないんだけど、私だって英語がほとんど話せないときがあって、そんなときも出会った人たちは優しく接してくれたんだから、私も優しく優しく。このロシア人くんに「そんなに海外に住んだり、旅を続けたりするのは、日本が好きじゃないからだろ」と言われたけど、断じてそれは違う。どの国よりも日本が一番好きだし、私のアイデンティティーは間違いなく日本にある。でも自分が少しでもこの世の中のために出来ることを突き詰めていくと、今関わっているような仕事になるからなんだと熱く語ってしまった。じゃあなんで旅をするのかという問いに対しては、シンプルに、自分の目と耳と体でしか世界は感じられないと思うから。そんな話を延々と。