エスケル

tomokito2009-07-02

朝起きたら10時だった。あれ?同じ部屋の人たちもいつの間にかもうどっかに行ってしまってる。朝ごはんの時間も過ぎてるし。でもどうしても本の続きが読みたくて、近くのパブでコーヒーを飲みながら本を読み続ける。そのままランチ。こういう時間を旅の幸せと呼びます。

小さな町の観光所で半日時間があるんだけど何をしたらいいかいね?と尋ねたら、湖まで散歩に行くといいというので、言われるがまま湖までのんびり散歩。緑の間を歩くと、小鳥のピーチクパーチク、枯葉がカサカサと風に舞い上がる音、湿気を含まない乾いた土、追いかけてくる自転車が砂利を巻き上げる音、透き通った冷たい風の匂い、ちょっと乾いた犬のフン。普段使わない視覚や嗅覚が研ぎ澄まされていくような感じがする。山道を1人歌いながら歩いた。テーマ曲はシアターブルックの「純粋無垢」。「今ぐらい大事なときが今までにあっただろうか?純粋無垢な夜よ、時を超えろ!」

帰りものんびり歩いて帰ろうと思っていたら、湖に来ていた町役場の人と知り合って、車で町まで乗っけてってくれた。歩くと1時間半の道も車だと10分もかからない。文明の力。ホンジュラスだと、こんな風に外をのんびり歩けないどころか見知らぬ人の車に乗ったら誘拐されるんじゃないかとビクビクしちゃうけど、そんなことを感じさせないここは天国だ*1。すばらしい。

気になるホンジュラスの政情はかなり大変なようで、毎日CNNとメールチェックが欠かせない。ホンジュラスと国境を接する国々は全ての国境を最低でも48時間封鎖すると発表、ヨーロッパや南米の在ホ大使は本国に召還、夜間外出令が発令され、日本人は少なくとも1週間の自宅待機だとか。それにしても、党内の大統領候補者予備選で負け、既に来期大統領候補者になれないミチェレッティが暫定政権の仮大統領とは、なんとも皮肉だ。直接選挙の国で、国民が選出しなかった人が大統領の座に就いている状況を民主主義と呼べるのだろうか?

*1:でも、良い子の皆さんは真似しないで下さい。