エスケルへ

tomokito2009-07-01

午前中バリローチェや湖を見渡せる丘に行こうと思っていたけれど、相変わらず天気が悪いので、町のカフェでチョコ&カフェでまったり。ホンジュラスにはチェーン店のカフェしかないので、かわいいカフェでのんびり出来ることだけですごく満足だ。

仲良くなった人たちと別れて、バスでエスケルという小さな町に向かう。ずっと曇っていた空から太陽が射して、雪をかぶった山やキラキラ光る緑の湖がとても美しい。バスに乗ると自動的に眠りモードに入ってしまう私も、景色をひたすら眺めて美しい自然にひたる。昨日ホステルでジュディマリモードになったので、バスの中ではジュディマリiPodでリピート。くじら12号とか、懐かしい。

夜はエスケルのユース泊。読みかけている熊谷達也の「邂逅の森」が面白くてやめられないのだけど、読み終わってしまうのが惜しくて、噛むようになめるようにじっくり読んでいる。現代に生きていると、人間というのは本能を備えた動物なんだということを忘れてしまうけれど、この本には生き物としての人間が巧みな描写力で描かれていて、アルゼンチンにいながらにして、気分は秋田の山をかき分けて熊を追うマタギだ。その一方で、自然の前で人は人でしかないということを髄で感じさせてくれる本。愛読書を日本から送ってくれた友達に感謝しつつ、本を片手に眠りに落ちていた。