友達の婚約

友達から婚約したとの連絡があった。嬉しい。何度もメールを見直す。

彼女はイギリス時代に同じフラットで1年間を過ごした最も親しかった友達の1人。早くから仲良くなって、ゲイであることを告白してくれた。女性はレズ、男性はゲイと区別して呼ぶのがイヤだと言っていたので、彼女に出会ってから男女を問わずゲイと呼ぶようになった。論文執筆の合間に2人でカフェに行き、町行く人の中でゲイのあてっこをしたり*1、好きな人の悩みを聞いたり、ゲイの間で使われる特別用語を教えてもらったり、「トモコ、普通そんなこと聞かないよ!」と言われるようなことを聞いて、よく2人で夜更かしをした。論文の添削は大抵彼女がしてくれたし、佳境時にはお互いのインターネットケーブルを預けて自制心を制御しあった。論文に行き詰ると台所で何回もお茶をした。イギリスの思い出の多くは彼女と共にある。

家族、社会の色んな壁を乗り越えて、結婚することを決めた彼女を誇りに思う。海外で過ごして自分が変わったのは、日本では一般的ではないことや異なるものを普通だと思えるようになったこと。世界中の普通を全部足せば、世の中のどんなことも当たり前の世の中になるだろう。

おめでとう from your favorite Japanese flatmate.

*1:私がいた町は英国ゲイ率No.1