さて、私はどこから来たでしょう?

tomokito2008-07-01

田舎の学校に車で行くと、まず見知らぬ車が止まったことに反応して子どもたちが一気に集まってくる。ギャーとかワーとか騒がない。やや遠巻きに少し警戒した目でじっと私を見る。私が「オラ!(こんにちは)」と声をかけようものなら、びっくりした様子で恥ずかしそうに走り去っていく。外国人と接することがほとんどないのだろう。

今日行った学校でも門のところに子どもたちが集まってきて、遠すぎず近すぎない距離で不思議そうに私を見ているので、「オラ!さて、私はどこからやって来たでしょう?」と聞くと、長いこと沈黙が続いてから、ある子どもが「サンペドロスーラ!」と言った。ここから2,3時間の大きな町だ。その町には行ったことがないのだろうけど、彼らが住む村とは違う種類の人が住んでいると思っているのだろう。「違うよ。さーて、どこだ?」と尋ねると、次は「テグシガルパ!」と答え。テグシガルパはこの国の首都。確かに私の家はテグシガルパにあるけれど、私はテグシガルパ出身じゃない。

だいぶ打ち解けてきた頃に今度はヒントを出してみた。「私はホンジュラス人じゃないんだよ」。エー!とかキャー!とかいう声が聞こえた後に出てきた答えは「アメリカ人」。フィリピン人に間違えられたことはあるけど、アメリカ人と言われたことはあんまりないな。「ヒントはアジア」と答えても「ブラジル」とか「スペイン」とかいう答えが返ってくる。とにかく知っている国を口にしてるみたい。町の学校だと、門をくぐった瞬間から「チニータ(中国人)だ!」と言われることがほとんどなのだけど、村の子どもたちは中国人すらどんなのか知らないんだよね。

新鮮なやり取りでした。