セントラルステーション

先日、日本人数人で飲んでいたときに好きな映画の話で盛り上がった。ある人が「寅さん」と「セントラルステーション」が好きだと言うので、本日早速借りて2本立て上映。

で今、いい映画を見た後のここちよさに浸っている。特に「セントラルステーション」はなんとも言えない切なさとあったかさで、私好みなヒューマンロードムービー。字が書けない人の代わりに手紙を書く代筆屋の仕事をしている中年女性が、母親を亡くした9歳の子の父親探しにつきあうという話なんだけど、ややひねくれたこの代筆屋が変化していく様子を演じる主人公の女優が素晴らしい。ストーリーを追っているうちにブラジルを取り巻く色んな問題や社会状況について考えさせられるところも深いし、1つ1つのシーンや撮り方、演出に監督のこだわりが感じられるのもいい。この監督は映画だけでなくドキュメンタリーも撮るらしいんだけど、すごく納得。私の好きな是枝監督と撮り方が似ているのは多分そのせいだ。最近見た映画の中ではダントツ1位です。

いやぁ、映画って本当にいいもんですね!(水野晴郎風)