米百俵

tomokito2008-03-06

日本がこの国に対して行っているプロジェクトの一環で、首都から車で3時間程のところにある山奥の学校の落成式へ。

もともとの発端は、日・中米外交関係樹立70周年を記念して実施された「米百俵」演劇中米公演。元大統領が、教育の重要性を説いた幕末長岡藩のこの米百俵精神に感銘を受け、日本の支援によりこの国の100校の学校の増改築が行われることとなったもの。食べる物にさえ困っていた状況で、寄付された米百俵を食べるために配布するのではなく将来の投資のために必要な書籍、器具の購入、学校の建設に充てると決めた藩の大参事小林虎三郎は言う。

この米を、一日か二日で食いつぶしてあとに何が残るのだ。国がおこるのも、滅びるのも、まちが栄えるのも、衰えるのも、ことごとく人にある。・・・この百俵の米をもとにして、学校を建てたいのだ。この百俵は、今でこそただの百俵だが、後年には一万俵になるか、百万俵になるか、はかりしれないものがある。いや、米だわらなどでは、見つもれない尊いものになるのだ。その日ぐらしでは、長岡は立ちあがれないぞ。あたらしい日本はうまれないぞ。(山本有三米百俵」)

シンプルだけど新しい学校を前に子どもたちはニコニコとても嬉しそうだった。そして周りの人たちもみんな嬉しそうだった。私も嬉しかった。

写真は、協力隊の人たちと大臣。学校までの道が悪いため、3省庁の大臣はヘリコプターでやって来たんだけど、「空で道に迷って隣の山に降りてしまった」と言っていた。でも、道のない空でどうやって道に迷うんだろう。なかなか難しそうだ。