あなたの彼氏がカツラだったら?

いつも楽しませてもらっている「ほぼ日」の昔のコンテンツに「ややこしい問題」というコーナーがある。「あなたのややこしいお悩みを全国の読者が多数決で解決する」というものなんだけど、これが面白くて最近ちょっとずつ読んでいる。

例えば最終回の問いは「彼氏がどうもヅラなんです。彼がカミングアウトするまで気長に待つか、彼がカミングアウトしてくれるように私からさりげなくその話題にふれるか、どうしたら良いでしょう。」というもの。この読者の悩みに対してメールで多数決を取ったところ、結果は「彼がカミングアウトするまで気長に待つ:49.9%、自分からさりげなくその話題にふれる:50.1%」というものだった。

最初この悩みを読んだとき、私なら彼氏に話して欲しいし、好きな人だからこそ隠されるのは寂しいと思った。だって、カツラだからって別れる?人と人の繋がりってそんなもんじゃねぇ!ってね。だから私は断然「自分からさりげなくその話題にふれる派」である。というか、そうであった。でも、ここによせられた色んな人からの意見を読んでいると、「確かに、自分はそんなことで別れるわけないと分かっていても、大切な人にこそ言いにくいことってあるよなー」とか、「カツラであることを言い出せない彼を素の彼として受け入れることの方が愛なんじゃないか」とか「相手の決断を尊重するくらいの大きさが必要かもね」とか考えるようになった。

何が言いたいかというと、「自分は絶対にこうだ!」って考えも、色んな人の意見や考え方を知ることでそれが揺らいだりする。そしてそれは結構ここちよいことだったりするってこと。