思い出のカプセル

昨日届いた友達からの手紙にこんなことが書いてあった。

思い出というのは、僕の頭の中ではガチャガチャのカプセルに入っていて、1つの思い出は1つのカプセルに入っていて、そんなカプセルが頭の中にいっぱい転がっていて時々取り出してみたり出来るもののような気がします。でも実はどれも少しだけ穴があいてて、砂時計のように少しずつ知らないうちに流れ出てて、いつでも取り出せると余裕ぶっていたら、思ったより少なかったりするんだよね。なんかふとそんな風に思いました。

よく分からないけど涙がほろっとこぼれた。思い出のカプセルの中身が少しずつこぼれ出ていることに私もなんとなく気付いていて、でもどこかでそれを認めたくないのかもしれない。こぼれた涙は、現実にあらがいたい涙だ。

封筒の中にサランラップに包まれた竹富島の星の砂が20粒ほど入っていた。優しさが染みる。