2つの大きな質問

昼、友達の友達に会う。初対面の初めまして。

彼女からの大きな質問は2つ。1つ目は「NGOの仕事と今の仕事は全然視点が違うと思うけど、どう感じているか」。2つ目は「これからトモコさんはどんな風に生きていくのか」。すごく大きくて漠然とした質問にちょっと戸惑いつつも、自分が思っていることを話しながら、あー私はこんな風に思っていたんだと改めて再認識した。

もともと現在の仕事に就いたのは、もっとマクロな視点で途上国の教育に携わりたかったから。NGOの仕事は子供1人1人に密着する。「誰が」という主語がはっきりしている。裨益対象が明確である。その子の名前や顔まで浮かんだりする。一方、今の仕事は裨益対象が漠然としている。「グアテマラの子供たち」であったり「ホンジュラスの小学生たち」であったりするけれど、その子の名前も年齢も性格も分からない。顔も浮かばない。時々、一体誰のための仕事なのか分からなくなることもある。だけど、今の仕事は単位が大きい。ゼロがいくつも多い。そして何よりも制度やシステムや体制に切り込める。例えば、人身売買の対象になっている子供達を1人1人救っていくことはとても大切だけれど、人身売買の制度やシステム自体がなくならない限り、根本的な部分はなくならない。今の仕事では、そういった制度やシステムにアプローチすることが出来る。そこに関わってみたかった。ミクロとマクロ、どちらも必要で、どちらも大切。だからこそ、両方の視点を持っている人でいたいと思う。

これからどうしていくか?全く分からない。でも、組織にはこだわらない。国にもこだわらない。こだわるのは、途上国の教育に関わるとういこと。それだけ。日本であっても海外であっても、国の機関であってもNGOであっても別に何でもいい。途上国の教育に関わってさえいられれば、それでいい。

人に話すと言うことは、自分の想いを整理するってことなんだね。