生ゴミと震災

水曜日。ゴミの日。ビニール袋にゴミを入れて家を出ると、ゴミ置き場にゴミがない。いつものゴミ置き場に行かず横着したからか、収集車がもう行っちゃったからなのか分からない。でも家に戻ってる時間はない。とりあえずそのまま駅へ。あー、生ゴミ持って電車乗っちゃったよ。どんなに素敵なコートを着ていても、生ゴミを持ったOLはダメだ。

そんな話題から続ける話ではないかもしれないけれど、今日は阪神大震災が起こった日。12年前のこの日、私は地球の裏側にいた。時間差で神戸の現状を知るたびにはがゆかった。地震発生前にブラジルのビーチから送ったハガキが震災後に友達のところに届いて、なんとも申し訳なかった。友達と連絡が取れないイライラも募った。そしてみんなが味わった苦しさや恐怖を共有できないことが何とも言えず辛かった。

だけどこれだけは言える。あのとき命を落とした人たちの分まで私が幸せな人生を生きる。生ゴミ持って電車に乗っちゃうような私だけど、人生半ばで命を失った人たちに恥じない人生を生きる。地球上の至るところで人が命を落としたり、傷つけあったりしている。子どもたちが苦しんでいる。私が出来ることをやる。これが恥じない人生の生き方だと思ってる。