辛島文雄

仕事帰りにジャズを聴きに。日本を代表するジャズピアニスト、辛島文雄

スタートの20:30には間に合わなかったけど、タクシーで駆けつけ、23:30までたっぷり堪能。関西でジャズを歌う友達に勧められるがままに聴きにきたんだけど、あまりの素敵さに最後は鳥肌が立って、心臓がバクバクした。手が届きそうに近いところで演奏していて、吸い込まれそうになる。引き込まれる。適当に弾いているようできっと正確なあの音の外し加減がたまらなくいい。

弦が切れそうになるくらいにはりつめた感じのジャズから弦がたるんだゆるい感じのジャズまで、スタンダードからオリジナルまで、とにかく色んな幅を楽しませてくれた。途中でタバコ吸っちゃうところ、足で軽快にリズムを取るところ、全くもつれる気配のないちょっとしわがれた指、とにかく全部ひっくるめてステキだった。最後は握手してもらい「感激しました」を3回続けて早口言葉のように。

突っ走り、生き急ぐ私に必要なのは、ちょっと湿ったこんなジャズ。