伊江島

tomokito2006-11-24

早起きして友達と伊江島へ。ここは、沖縄平和運動の父と言われる阿波根昌鴻さん(あはごんしょうこう)が反戦運動を訴え続けた島。

自転車を借りて汗だくになりながら島を一周する。のどかな風景の向こう側に闘ってきた島の歴史が見え隠れ。お恥ずかしながら阿波根さんのことはここに来るまで知らなかった。暴力を一切否定し続けて生き、そして非暴力のまま亡くなった。彼が訴え続けてきたことはただただシンプル。「ヌチデゥタカラ」命こそ宝。こんなシンプルなことなのに、こんなにも難しい。

今日の宿泊は「土の宿」。オーナーは車イス生活を送りながら「戦争になれば福祉が切り捨てられる」と阿波根さんと共に闘ってきたという方。残念ながら個展のためにいらっしゃらずお会いできなかったけど、いろりあり、楽器あり、縁側ありのとても素敵な宿だった。最近値上がりしたとはいえ1泊2000円。夏は野菜作りで冬は旅をしているという人や、沖縄の色んな宿や農家で居候やヘルパーをしながら無期限の旅を続けている人などと話をしたり、旅人の弾くさんしんにあわせて歌ったりしながら、眠りかけていた私の旅心がくすぐられる。どうしよう。また長い旅がしたい。またこんな宿を泊まり歩きたい。久しぶりにギターを手にして「心の旅」とか。

東京ではしまわれてしまっている心の奥の色んな感覚が沖縄で目を覚まし始めた。