映画デート

tomokito2006-08-27

最近毎月のように神戸に帰っているんだけど、神戸に帰るたびにおばあちゃんと映画デートするのがおきまりになった。祖母もそれを楽しみに待っているようなので、今回も映画デートへ。

本当は西川監督の「ゆれる」が見たかったのだけど、ああいうタイプの観る側に託す映画は祖母にはわかりにくいかなと思い、結局黒木監督の「父と暮らせば」。UDONもちょっと迷ったけど、あんまり奥がなさそうな映画だなーと思って。

この映画、もともとは井上ひさしの劇を映画化したもので、亡き黒木監督の戦争レクイエム三部作の1つと言われている。テーマはとても重いのだけれど、それを悲惨な映像で押しつけるのではなく、映画の作りや役者の言葉で深く訴える。それがすごく響いた。原田芳雄が言う。生き残ったことを嘆くのではなく、生かされている意味を考えるべきだと。そして、子供を産み、受け継ぐべきことを受け継ぐことの意味を考えろと。昨日生まれたての赤ちゃんを抱いたこともあり、命を受け継ぐって何なんだろうと考える。おばあちゃんと一緒にこの映画を見れて良かった。色んな気持ちを共有できて良かった。

いつものようにパスタを食べ、妹へのプレゼントを迷い、メリケンパークを臨みながらジェラートを食べ、ポートタワーまでお散歩して帰宅。おばあちゃん、また行こうねー。