「しんせかい」のスミト

tomokito2017-06-27

芥川賞山下澄人「しんせかい」。面白くてあっという間に読み終えた。

朴訥なのか技巧派なのか稚拙なのか分からない文章を書く。それでいてスーッと文章が体に染み込んできて、その場の情景や感覚が伝わってくるから不思議。中学のときの課題図書で読んで感銘を受けた倉本聰率いる富良野塾での体験をもとに書かかれた「谷は眠っていた」のことやそのときに感じたことを思い出して読んだ。

神戸の高校でやんちゃしていた人だったと聞いた。余計に親近感が沸く。