Tiger’s nest

今日の目玉はなんといっても、タクツァン僧院へのトレッキング。別名Tiger's nest。

エチオピアで1日かけて行ったアシェトンの聖マリア教会ほどではなかったけれど、それでも目的の僧院に到着するまで2時間ちょっと。高度もあって、体が大きく山登りが苦手な夫は息を切らしつつぜーハー言いながら無口で延々と登る。ブータンに来ている1週間は神戸マラソンのためのランニング練習ができないなと思っていたのだけど、この高地トレーニングが練習の代わりになったかも。

僧院は本当に崖っぷちにあった。よくもこんなところに建物を建てようと思ったものだとただただ感心する。実際にそれを実現してしまった人々の根気も。時間をかけて到達したせいか、崖っぷちというその立地のせいか、はたまた刻々と変化する幻想的な霧のせいか、僧院は今までのどの寺院よりも神がかった荘厳な雰囲気があった。圧巻だった。頑張ってここまで来てよかった。

帰りは雨が降りだしたこともあって、足下がえらいドロドロ。ネチャネチャの泥の上で滑ってしまう人が続出する中で，私達は慎重に慎重を重ねがらそろそろと下山し、なんとか尻もちをつかずにすんだ。明日、足の変なとこが筋肉痛になりそうな予感。

帰り道、ブータンの伝統的な石風呂へ。これは、3時間かけて焼いた熱々の石を木の水につけてあったまったお風呂に浸かるというもの。熱い石に触れないよう、私達がつかるところと石を入れるところの間に立て板が置かれ、30分近く体をあっためて、今日のとトレッキングでかいた汗を流した。やっぱりお風呂やね。いいね。

ブータンの最後の夜は、ドライバーさんとガイドさんとみんなでブータン料理をつつきながら酒盛り。色んな種類のビールを飲んで気持ちよく酔っ払ったガイドさんが結局全部お酒代をおごってくれた。ここに来る前は旅行代理店にかなり腹を立ててたけど、終わってみると結果よし。いい人だった。来る前にあれだけ振り回されたけど、気持ちよく終われて良かったと思うのは日本人っぽい考えなのかな。