ガタガタすぎる道

tomokito2016-07-19

7時に朝ごはんを食べて、ガイドさんを待つ。来ない。1時間待って到着。さては寝坊か?到着しないガイドさんを待つ若い運転手さんがオロオロしているのが微笑ましいレベル。

出発してからガタガタ道を6時間。143kmを6時間半だから、どれだけの時速だったかおわかりでしょうか?私も色んな国を旅しているけど、ここまで道路事情が悪い国も珍しい。首都からちょっと走るとすぐに未舗装の道路になり、そこから延々とガタガタドロドロ道。それもほぼずっと崖のきわの1.5車線くらいの道なので、なんともキリキリする。でも、その道中から見える景色が日本の田園風景のようで、たまに歩いている人も手を振ったらほとんど振りかえしてくれ、途中に休憩した村の学校でも子ども達が私達を見て大きく手を振ってくれて、癒された。想像していたとおりのブータンだ。

夕方到着した村でお寺を回った後、小さな村の1本道を歩く。ブータンでは、基本的に旅行者はガイドとチャーターした車で移動しなければいけないので、どうしても目的地から目的地まで車で移動することがほとんどなんだけど、それだと旅をしている感じがしない。プラプラ歩いて、道行く人と話をしたり、生活の様子を感じたりしたい。夫がそう口にしたのは、まさに私が思っているとおり。

村をプラプラしてから1時間程ハイキングをして、牛が闊歩する道を抜け、本日のホテルへ。オフシーズンのせいか宿泊客は私達のみ。この村にはつい先日まで協力隊員がいたらしく、「その日本人はブータン人のようにゾンカ語を操っていたんだよ」と聞いて嬉しくなる。その日本人の後にやって来たというアメリカ人ボランティアと喋りながら、時々停電の煽りを受けながら、どこまでも広がる湿地を前になんとも言えない穏やかな夜を過ごしていた。