「海よりもまだ深く」

昨日、是枝監督の最新作「海よりもまだ深く」を見た。まさかこの映画タイトルがあの歌のあの歌詞からつけられていたとは!

是枝監督は日本の監督の中で一番好きだけど、「誰も知らない」「ワンダフルライフ」の頃から比べると、一般的な映画になりすぎってしまった気がする。是枝さんの究極みたいなところが薄れているというか、万人受けするつくりになってるというか。今回も豪華俳優陣の自然な演技が本当にしっくりきたし、家族や幸せのあり方についてやっぱり考えさせられて、じんわり伝わるものはもちろんあったのだけど、あの自然さは素人の子どもであったり、ドキュメンタリーで取る手法だったりするところで極めて欲しい。俳優の演技がうまいのは、ある意味当たり前だから。最後にハナレグミを選ぶあたりだって、憎すぎる。もっとマイナーなとこ、選んでよ。それとも一般的にはマイナーってこと?

今度カラオケに行ったら、テレサテンの「別れ歌」を歌おうと心に決めて映画館を出た。

https://www.youtube.com/watch?v=nN4bzbwqtGg:MOVIE