山田詠美、ええなぁ

夫婦卓球までの時間、昔ながらの喫茶店で読書。タバコの煙がちょっと気になるけど、地元のおばちゃん達やタクシーの運ちゃんがちょくちょく来ている地元感がいい。

今読んでいる山田詠美の「トラッシュ」。最初はやたらと句点を乱用する書き方がどうもしっくり来ず、読むのがつっかえる感覚があったんだけど、読み進めるうちにつっかえるどころか深く引き込まれていった。彼女が表す男女間の微妙な心の機微や感情がものすごくしっくりくるのだ。誰かと真剣に向き合った愛が終わったときの闇から立ち上がるその感情をヒリヒリするくらいスレスレの言葉で紡ぎながら、どこかに客観的な優しさがある。そこがいい。

次に読む本、決めた。再び山田詠美で「ジェシーの背骨」。今からもう楽しみ。