インドネシアで懐かしかったもの。甘いタバコの匂い。
インドネシアにはガラムと呼ばれる甘い香りのするタバコがあって、インドネシアに行ったときは時々吸っていた。吸うとパチパチっと音がして、甘い匂いがふわっと立ちのぼる。ちょっとコーヒーを飲むような、ちょっと大人のお菓子を食べるような、ちょっと甘めのラム酒を飲むような、そんな感覚のタバコだった。
匂いに刻まれる思い出ってある。人間は断然視覚の記憶が多いけど、こういう嗅覚や聴覚に訴える懐かしさに触れると、視覚とは違う脳の奥の方が刺激され、胸がキュンとなる。