アクトオブキリング

tomokito2014-05-27

今週のうちに映画館に行けば2人で2200円なので、平日だけど仕事帰りに待ち合わせて映画「アクトオブキリング」。週末に行ったパルシネマ同様、ここ元町映画館も単館系ミニシアターの映画館。席も5-60席と小さくてコンパクトなのもいい。

この映画、職場の同僚から強くオススメされて見に来たのだけど、どんな感想もこのなんとも言えない感情にあてはまらない気がする。インドネシアの虐殺を描いたドキュメンタリーなのだけど、虐殺された被害者やその関係者を取材するのではなく、加害者が当時を再現する過程を通して彼らの内に潜む真相をあぶり出していく。こんな映画見たことがない。

そして手法の斬新さだけでなく、人間の奥深さというか、右にも左にも振り切れた生物としての様というか、人というものの振れ幅というか、人間に潜む善と悪の入り乱れ方というか、人間というものに怒りを覚えると同時にどこかで安心するようなそんな映画だった。この映画のテーマとは直接関係ないのだけれど、死刑という制度はやっぱりいらないのではないかという気持ちにもなった。

映画見て、沖縄料理食べながら映画について延々と喋って、夜が更ける。こんな平日も悪くない。っていうか、こんな平日とってもいい。