おだんごころがしの風習

tomokito2014-02-02

祖母の三十五日。

淡路島では、死者が天国に無事にたどりつけるように、南辺寺山(なんべっさん)から団子を転がすという習慣がある。山の上から後ろ向きに丸いおむすびを放り投げ、邪鬼がコロコロ山を転がっているおむすびを食べている間に天国まで走って行くというもの。今日はみんな口々に「98歳のおばあちゃん、天国まで走っていけたかなぁ」と言っていたけど、祖父が15年くらい前に亡くなったときはみんな「こんなもん転がさんでも、おじいちゃん走っていけるわ」と言ってたらしい。

そういえば、今日車で南辺寺山に向かっているときに淡路島をチャリで走ったときのことを思い出した。東京時代の同僚とその友達で淡路島チャリツアーをしたんだけど、祖母んちの近くでみんなでランチを食べてるとおばあちゃんに連絡したら、タオルを20枚くらい買ってタクシーで店まで駆けつけてくれた。その同僚によると、祖母は「スキップして走っていきそうなチャーミングなイメージのおばあちゃん」。

おばあちゃんはもしかしたら邪鬼をよけながらスキップで天国に向かってるかもしれない。