グアテマラの選挙

現在の政権を倒せるような野党に1票を投じたかったけどそんな野党がなく、消去法で決めようとすると誰も残らないような、そんな選挙が終わった。

グアテマラで大統領選挙があったときは、みんなの人差し指が黒くなっていてびっくりした。これは、戸籍制度が存在しない中で、同じ人による投票を防ぐもの。投票を終えた人は黒いインクの中に人差し指を突っ込んで、投票済みの印をつけるというアナログな方法が取られている。数日は色んな人差し指が黒い。

それから、識字率が低いため、日本のように候補者や政党名を記入するという方法ではなく投票したい人のところに×マークをつけて投票する。各候補者のポスターでは候補者の顔の上に大きく×印がつけられていて、相手陣営の嫌がらせと思ったら、投票時にはこんな風に候補者の上に×印をつけてくださいね、というお知らせだった。

また、途上国ではよくあることだけど、大統領選挙の数日前からお酒の販売が禁止される。選挙結果後の暴動を防ぐためだという。本当に飲みたい人は、販売が禁止される前に買いだめをしておくと思うけど、毎日飲んでる人でそんな先のことまで考えてる人は少ないのかも。

こうやって色々思い出してみると、人差し指にマークを入れるほど何度でも投票したいという人がいたり、酒を飲んで暴れる程政治に関心が高かったりするということ。日本の投票率52%というのは、なんとも恥ずかしい率である。